最短距離で結果を出す、「PDCAサイクル」。

「PDCAサイクル」は主に製造業で

新しい商品や新たな試みを

実施するとき使われるスキルです。

 

 

とても合理的でシンプルなスキルですから

もちろんどんな業種でも応用可能です。

 

 

ですから今回は、

ぼくたちの関わるペットサロンで

どう応用するかをお話してみます。

 

 

先ず、PDCAとは、

 

P・・・ プラン (計画)

D・・・ ドゥー (実践・行動)

C・・・ チェック (計測・評価)

A・・・ アクション (改善)

 

の頭文字を並べた略語。

 

 

なぜサイクルがついているかと言えば

P~Aを順番に進めたら

Pに戻ってまた繰り返すからです。

 

ではどんな時に使うかというと、

今の状態を変えたいとき、または変えろと指示されたときなど、

立場によってモチベーションは違うものの

現状を変える必要が生じたときです。

 

 

それでは、

PDCAをもていねいに説明していきましょう↓

 

 

Planとは?

何を目標に(目標は必ず数値で)テストするのか、日程計画にします。

Doとは?

できるだけ同じ条件で、複数のテストをして比較できるように結果を記録します。

Checkとは?

テスト結果が目標と比べて、良いのか・悪いのかを正確に判断します。

Actionとは?

チェックで分かった悪い点を無くすためのアイデアを考えます。

Plan

改善のアイデアをテストする新たな計画を作ります。

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ペットサロンの例で、

PDCAを1つづつ作ってみます。

 

 

まずは、Plan(計画)です。

 

 

Plan(計画)を決めるとき1番大事なのは、

必ず数字で目標を決めることです。

 

 

たとえば、↓

 

 

「ロングコートチワワのお耳掃除と全身シャンプーを、

5分で完璧に終わらせる。」

という感じになります。

 

 

このPlanでのポイントは、

「5分」は時計で測れても、

「完璧」にできたかどうかは

数値に残しにくいということです。

 

 

数字化するには

まず「完璧」とは何か? 

の定義を決めます。

 

 

例えば完璧の定義を、

「消臭できていて、手触りが良いこと。」

とします。

 

 

消臭の評価方法はクンクン嗅ぐとしても、

健康状態や部屋の状態に影響を受けるので

2人以上で評価して結果を5段階評価で記録し、

2人の平均値を評価点にすれば良いでしょう。

 

 

手触りは、

耳の裏など、皮脂の残りやすい場所を決めておき、

(ここがOKなら他は絶対大丈夫的な場所に決める)

すすぎの直後、両耳の内側をそれぞれを指でこすり

きれいなステンレスのシンクで指を滑らせた感覚で

5段階評価すれば数値化できます。

(キュッとなれば満点の5点)

 

 

最後に、目標とテストスケジュールを決めます。

 

 

それぞれの評価項目に合格ラインの目標値を決めます。

(平均4点以上を目指したいですね)

 

 

いつからいつまでの間でテストするのか、

もしくは、何頭テストするのかを決めれば

Planは完成します。

 

 

あとは、

計画どうり実行(Do)して、

目標に比べて結果がどうだったかを評価(Check)します。

 

*ペットを相手にする評価は複雑な要素が重なりますので

次回は、「評価の方法と考え方」について詳しくお話します。

 

 

そして、

評価(Check)の結果が目標に届いていなければ、

どこが悪かったのかを想定しながら

改善案(Action)を作ります。

 

 

・シャンプー濃度を変える

・洗う順番を変える

・指の使い方やスピードを変える

 

 

などの改善案が出てくれば、

それをもとにしたテスト計画(Plan)を作って

テストを実行(Do)するというサイクルです。

 

 

トリミングの現場で新しいアイデアを試すとき、

(シャンプーのテストが特に多いのですが)

多くはPDCAは半分位抜け落ちていて

ほとんどが感覚に頼ったテストになっています。

 

 

これでは、効果を求めて延々とテストするか、

最初思い描いていた高い理想をあきらめて

感覚にヒットしやすい結果で妥協することになるでしょう。

(臭いや仕上がりを特徴にする商品など)

 

 

PDCAサイクルは、

高い理想を最短時間で手に入れるための、

トリマーさんにとってのハサミのような

大事な道具になるスキルです。

 

 

P.S

上でお約束したとおり、

次回は、「評価の方法と考え方」について詳しくお話します。

 

 

P.P.S

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