『CDCは、4Lを買うと何日もつんですか?』
と聞かれることがあります。
正直、どう答えようか少し迷います。
おたくのサロンでは何日もつの?
という意味なのか、
何頭洗えるの?
ということなのか・・・
もしそうなら、
シャンプーのスタイルは様々ですから
『月に〇〇本ですよ』
なんて答えては不親切です。
こんな時は、
『300mlあれば、小型犬が5~6頭洗えます。』
とお答えした後で、
『だいたい5倍希釈で、シャンプーは1回が基準です。』
とお答えします。
こう答えれば
だいたいのイメージは持ってもらえるでしょう。
ただし、
1頭のシャンプーは1回が基準ですから
2回以上シャンプーされる人には、
CDCの機能を生かす使い方に
挑戦してもらわないといけません。
そこがぼくの
悩みなんです・・・
シャンプーさえ変えれば
キッチリ1回のシャンプーで
キレイになるわけでもないからです。
たとえば、
セミナーでお会いしたトリマーさんは、
指の腹と手のひらを使って
ワックスをかけるような手使いで
トイプードルを洗っていました。
この使い方なら
手早くシャンプーはできます。
合成界面活性剤を配合したシャンプーは
肌への浸透性に注意しないといけませんから
この使い方がベターですが、
洗浄力が弱めなところを補うために
どうしても2回以上のシャンプーが必要です。
ちなみに、
花王皮膚研究所の芋川玄爾氏(医学博士)の
合成界面活性剤の皮膚への浸透実験では、
『1~5分以上皮膚上に吸着する場合、浸透を予期すべき』
と指摘がされています。
洗浄力と皮膚への浸透力は正比例の関係です。
そのトリマーさんは、
被毛を傷めず、手早く2~3回シャンプーするよう
学校や職場でこのスタイルを教わったそうです。
教育プログラムや職業的経験は、
一般的なシャンプーの特徴が
もとになっていますからね。
しかも、プロトリマーはその教育をベースに
自分なりのテストを繰り返して
苦労して自分のスタイルを作るわけだから
『CDCは使い方が違う』 なんてイキナリ言っても、
実際にテストしてくれる人は少ないんです。
(失礼なヤツだと思われてるかも・・・)
だから、
ぼくがトリマーさんと同じ職場で10年以上感じてきた
困ったこと、悩んだこと、悔しかったこと、苦しかったことを、
同じ目線でお話しする努力をします。
劇的にトリミングの時間を短くできるのは
シャンプーとドライングの工程しかないし、
1番疲れる工程なんだからできるだけ短くして
そして、前よりキレイに洗える助けになれば
ペットも嬉しいはずですからね。
次回は、泡ボトルの使い方をお話します。
P.S
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